初めて話すけど
ポコちゃんのお父さんは、自営業をやってた時代がある。
サラリーマン→自営業→サラリーマンである。
中流サラリーマン家庭の子どもみたいな顔して、実は自営業を少し知っている。
ポコちゃん、保育園の頃は床屋さん、小学生からは美容院で髪を切ってもらっていた。昭和の子どもにしては、珍しいと思う。それは、どちらも父の仕事のお客さんだったから。母も父が廃業するまで同じ美容院に通ってた。
他のことでも多分、家業の影響を受けていたと思う。
しがらみがなくて、ニュートラルになんでも選べるサラリーマンの子はいいな〜って思ってた……と思う。
母も、自分が自営業の人と結婚するとは思ってなかったみたいである。晩年、そんな話をした。
サラリーマンになって、サラリーマンは気楽か?というと、自分に権限や采配がなくて、あんがい窮屈でもある。まあ、一長一短といったところかな?
で、ポコちゃん、自営業やるかって言われたら、嫌である。商社にいたときも上司に言われたことがある。友だちごっこじゃないんだって。食うか食われるかの世界でWin-Winとか言ってたら、食われる。
なんかね、そういう世知辛いの、性に合わないんだ。取り分、ちょっぴりでいいから、ファンタジーの中で生きて、ファンタジーの中で死んでいきたい。
そういう役割の人がいてもいいでしょう?
世の中も変わってきてるから、今はまた違うかもしれないし、付き合う仲間を選ぶこともできるのかも知れないけどね。