私が選んだ道だから
「大人は泣かないと思っていた」寺地はるな
私、レールに乗らない道を、迷い迷い選んでる。
でもね、レールを外れたところに、私だけのお花を見つけた時の幸せったら、何事にも変え難いよ!
そんなとき、幸せって、それぞれだと思う。
幸せじゃないと、そう思えないんだよね。違ってることが、だめなことのように思えてしまう。そんなことないのに。
中途半端におんなじ人が揃ってるとこにいると、そのことにすら気づけない。違いを数え上げて、自分にダメ出ししてしまう。
結局、私がしたいことをするしかないのよね。誰かのものさしに乗らないこと。「それもステキね。でも、わたしはこっちを冒険してみるわ。」って、自分からひとりの道を歩く決意をすること。誰かのせいにしないこと。いつも、迷うと私が選んだ道だから、と深呼吸して、心を落ち着けています。
この本を読んでいて、そんなことを思い出した。
母親に捨てられたことを、ちゃんと消化する。
選択の余地なく、残された者も、自分の意思でその立場を選んで、精一杯花を咲かせる。
ちいさなお花が懸命に咲いてる様子を思い浮かべた。
ちいさなお花が、穏やかに香る。やだ!娘の名前みたい。そうよ。そんなささやかでいいから、幸せな人生を、娘には歩いてほしい。