どうして字をキレイに書かなくちゃいけないの?
昨日、漢字の宿題をしていた息子が聞く。
「どうして字をキレイに書かなくちゃいけないの?」
「えー?だって、漢字のテストでバツになっちゃうといけないからじゃない?」
と答えながらも、なんだかもやもや。
字をキレイに書くことはいい事だって、知らない間に思い込んでた。
「字がきれいですね。」って言われれば、褒められたと喜ぶし。
字がきれいが良いは、文化的な価値観だ!と頭の中で開き直ってみたけれども、釈然としない。
そう言われてみれば、字が汚い人は、そのことについて、信じられないくらいの劣等感を持っている人が多い。今や、キーボード入力でも、音声入力でも、文字を書く以外のアウトプット方法がたくさんある。敢えて、字をキレイに書こうなんて思わないものなのかなあ?
字が汚い人は、頭がいいと聞いたことがある。考えが速すぎて、書く方が追いつかないんだそうだ。
大人になると、そんなに丁寧できれいな字を書いている人ってあんまりいないよな。私自身も、丁寧に書けば書けると思っているけれども、普段の字は本当に汚い。要約しないで、聞いたこと、思いついたことを全部書きたいと思うからかも知れない。
そう言えば、今の職場に引き継ぎにきた時、仕事を教えてくれる人が、私がメモを取り終わるのを待ってから話を続けるのを不思議に思った。だって、メモは、話すのと同時にガンガン書くのがわたしの中では常識だったから。
立ち止まられて、手元を見られると、字の汚さが恥ずかしい。なおさら速く書けなくなってしまう。
字はきれいに書かなくちゃいけないのか?息子から改めて突きつけられると、悩むけど、やっぱり字はきれいな方がいい。なんで?って聞かれると、困るけど。キレイに越したことはないのである。