ミスリード
例えば、本当にわたしのことを考えてくれてたとして、わたしが思うのと違う方向にアドバイスをくれたりする人って、どうなんだろう?
説得したり、乗り越えたりしなきゃなのかな?
無視して、スルーかな?
あからさまな悪意だったら、迷わない。だけど、本人も気づいていないミスリードだったら、どうなんだろう?
そういう悪い感じ、「女子校の感情の増幅装置」って比喩してた友達がいた。
「やだよね」
「ひどいよね」
「ありえない」
どんどん嫌な気持ちが増幅され、気持ちが対立し、許せなくなる。
「なんで嫌なの?」
「どうして欲しかったのかな?」
なんて、対話のための掘り下げはしない。
共感に共感を重ねて、どんどん気持ちばかりを増幅する共鳴装置のようだ。
ポコちゃんは、そういうの苦手。大きな音に支配されそうになって、頭ががんがんしてくる。
わざと、天の邪鬼に、「本当にそうかな?」って、問いかけたくなる。
ねえ、悪者になってるあの人が、もしもしくしく泣きながら、暗い台所でひとりかぼちゃを切っていたら、どうする?近くにいないから、感情のない人間みたいに思っていない?
感情があるから、人間ってかわいい。だけど、感情って、時に厄介だ。本当にそう思う。
ポコちゃんは、感情を増幅しすぎて、物事をまっすぐに見られなくなって誤解したり、仮想敵を作ることで団結したりするやり方は嫌いだ。