苦労を語り継ぐ人と、受け継ぐ人
戦争の話をする老人(ここでは、敢えて突き放して老人。お年寄りではない。)に二種類ある。
一つ目は、自分たちはこんなに苦労したから、あんな苦労はさせたくない。と語り継ぎ、苦労を回避させる人。
二つ目は、昔はこんな苦労をしたから、人間ができていた。自分にできたのだから、あなたにもできると同じ苦労を押し付ける人。
どちらがよいかといったら、一目瞭然、前者である。でも、人の心は複雑で、あんまりすいすい楽々若人が能天気にしていると、自分の人生や才能を否定されたように思ってしまう人もいる。
それで始まるんだな。昔はよかった。今は、おかしいって。
それはさ、その人の人格の差ではなくて、考え方の差。ずっとそうじゃなくて、浮き沈みもあるかもしれない。
だいたい、二つ目の考え方が出てくるところで気持ちが負けている。新しい時代をうらやんだり、ずるいと思って僻んだり、そういう気持ちに支配されている。
苦労したから、偉いんじゃないんだよ。苦労を乗り越えたことが素晴らしい。だから、もう一回、同じ苦労を経験させようなんて思わないで。そんなの時間の無駄すぎる。
武勇伝は武勇伝として、誰にも手の届かない神棚に偉そうに飾ればいい。若人は、若人で、新しい時代の苦難を乗り越えようとがんばっているのに、応援しないで足を引っ張るやつがいるか!ばかもん!
とご先祖さまでも出てきて、叱ってくれないかな〜?(笑)