知らないおばさん
今日は、なんかを変えたくて、髪を切ってきた。美容師さんがする提案に乗ってみた!
あー、失敗したかな?
でも、いいや。
なんかを変えたいから。
鏡の中にいた美容師さんと談笑するおばさんは、ポコちゃんの知らない人だった。
こんな表情で笑ってたんだ。
こんな表情で、話すんだ。
どれも、ポコちゃんの知っているポコちゃんの表情ではなかった。
無理してたんだね。変わろうと努力したんだね。
なんか、自分がいじましくなって、抱きしめてあげたくなった。
もう、無理しなくていいよ。ポコちゃんらしく行こうよ!
演じなくていいから。
もっと、のびのびと、天真爛漫に振る舞ってていいよ。
ポコちゃんが許す。
自分に、社会の役割よりも、自分らしくいることを許す。
だから、自分の心の声をちゃんと聞こう。
自分にだけは、強がらなくていい。弱音を吐いてもいい。泣きたいときは、泣いたっていい。
嫌なら、別の場所に行けばいい。
ポコちゃんがポコちゃんでいられないほど過酷ならば、無理して居続けなくてもいい。
そう思って、心をそっと抱きしめた。
好きな服を着て、好きな髪型にして、好きなように、振る舞おう。
明日から。ううん。今から。
ビタミンポコちゃん。無理しなくていいよ。