poco_chan’s diary

ポコちゃんのつぶやきブログです。ひとりぼっちで辛い思いをする人がいなくなるように。ここを訪れてくれた人の心がすこし軽くなって、社会を信じて自分を好きになったらいいな。落ち込んでるなんて、もったいない。みんなで力を尽くし、よりよい世の中を作れるように。そうして、かわいい子どもたちや、若い世代に明るい未来を引き継げるように。それが、ちっぽけなわたしの壮大な夢です。(笑)

ひみつの作戦(試作中)

あたし、いま、ものすごくやりたいことがあるんだ。あかりをお腹の底から笑わせること。

 

あかりってさ、優等生でさ、なんかお母さんみたいに口うるさい。それでさ、笑ってるように見えても、目が怖いんだ。みんな、うるさいから、あかりのいうこと聞いてるけど、本当は「けっ!」って思ってる。


あたしも、もちろん「けっ!」って思ってた口なんだけどさ、なんか、ちょっとあかりがさみしそうに見えちゃったんだよね。あんなに威張りくさってるくせに、さみしそうなんて、被害妄想かよ!って思わなくもないんだけどね、もしかして、本当のこと言えないだけなんじゃないかって。本当は、みんなと仲良くしたいんじゃないかって思っちゃったんだよね。そうしたら、あかりがなんか気になっちゃってさ。

 

わたしは、佐藤紀子。みんなのんちゃんって呼ぶ。のんきののんちゃん。マイペース。

クラスで目立ちもしないし、仲間はずれにされる訳でもない。いわゆるステディな友達はいないけど、とくに困っていない。

なんとなく一緒にいられる友達はいるし。

 

今は、おーちゃんが一番好き。おーちゃんとは、小川智。先週の席替えで隣の席になったんだ。男にしてはちょっとおしゃべりだけど、しゃべってるとなんか楽しい。お調子者。

 

おーちゃんにだけ、この作戦についてこっそり話してみた。「あかりを心から笑わせる作戦」。おーちゃんは「おおおおお・・・。」ってオットセイみたいに笑うだけで、賛成も反対もしないし、協力してくれる気もないみたい。女友達だったら、きっとノリノリで手伝ってくれるか、やめときなって全力で引き止めるかどっちかなんだけど、男友達のいいところは、こういうちょっと引いた薄情なところだよねえ。(笑)

だってさ、男子なんか本当はあかりのこと、目の上のたんこぶみたいに邪魔に思ってるに決まってる。すぐに先生に言いつけるしさ、いつでも自分は正しいみたいな言い方で、なんでも押し付けてくるしさ。むかつくじゃん。

なのにさ、被害者面なんて、むかつくじゃん。あかりの被害者はいっぱいいるのにさ。

 

なんで、あかりはあんな風に学級委員やってるんだろう?先生の手下みたいになって、楽しいんだろうか?あたしたちみたいに気楽にしてた方が、楽しいに決まってる。

それで、誰かがあかりの存在を求めているかって、先生も、生徒も、だーれも優等生がいいなんて思っていない。
なんのために誰にも感謝されずに、あかりも得しないようなことにこだわるんだろう?本人はだれの期待に答えているつもりなんだろうねえ?


でも、それがわかったら、きっとあかりと仲良くなれる。もしも、あかりの世界が見えたら、わたしもあかりになっちゃうのかな?


いいえ!わたしは頑張る!洗脳されない。だって、のんきののんちゃんが、学級委員キャラなんて、ありえないし〜。

いざとなったら、おーちゃんのいのち綱がある。のんきに笑ってないで、助けてよね〜。

授業も聞かないで、教科書の端に落書きしながらニヤニヤしてるタコぼーずのようなおーちゃんの横顔を見ながら、誓う。


のんちゃんのミラクル大冒険のはじまりはじまり。