日日是好日

やっぱり、Facebookは、似つかわしくない。ツイッターは、広すぎるんだよね。掴みどころなくて、そのくせオープンで、まだなんか怖い。ブログって、箱庭が自分にはちょうどいいんじゃない?そんな気がして、戻ってきましたよ! 過去は、振り返らない! 毎日を毎日、毎日、大切に生きていきたいと思います。

彼女は頭が悪いから

読み終わりました。

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コミュニケーションは、実際には20%くらいしか伝わらない。本当にそうだなと思いました。

じゃあ、どうすればいいのだろう?

と、思うのだけれども、仕方がない。

だけど、恋だけは、ねぇ。
わからない相手に惹かれ、わからない相手にわかってほしくてたまらなくなっちゃうんだから。

読んでいて、最後の4分の1くらいになると、あー、二度と若い頃なんかに戻りたくないと思ってしまいました。

本当に、幸せになるもならないも、運もある。

それならば、わたしは運が良かったなと思う。

え?もっと、セクハラとか、学歴偏重とか、コンプレックスとか、そういう話じゃないの?って?

確かに、頭が良い悪いより、環境だというところもある。美咲は、塾に行かずに、伝統的な地元の優秀な高校に行ったから、東大とか縁がなかった。だけど、もし、生まれた家庭が違ったら、誰かの妹みたいに慶応の医学部くらいには行ってたかも知れない。つまり、生まれた家庭の経済的な話とか、もし男の子に生まれていたら、違ったかも?とか、そういう話だってある。彼女にはそういう欲もなかったし、環境もなかった。でも、幸せになる素養は人一倍あったのに。

わかんないけど、ポコちゃんには、美咲の苦い恋の話に思えた。若き日の自意識とか、見栄とか、焦りとか、周りのそういうものが、少しずつ運命を狂わせて、起きてしまった事件のように思った。

美咲自身は、最初は全くそういう価値観に無縁といっていいくらい無垢だったのに、相手の気持ちを考えたり、空気を読んだりしているうちに、知らない間に、その価値観に組み敷かれてしまう。惚れた弱みってやつかしらね。

そして、わからない人には、悪気なんかなくて、もしかしたら、殺人犯だって、こんな感じなのかも?犯人は「なんで自分が悪いの?」って、思ってるのかも?とすら思えてきました。

伝わらないんだな。

でも、それは、自分が多数派にいると思うから余裕かましてるけど、少数派でわかってもらえないのはつらい。

美咲のところにね、最後に大学の先生が声かけてくれるんだけど、本当に彼女がいてくれてよかった。美咲は、吐き出さないと、立ち直れないと思う。ずっとひとりで秘めてきて、終わりにしようと思ってた恋なのに、あんな侮辱を受けるなんて。

スマッシュくんが、救ってくれないかな。なんて、続きの物語を考えちゃう。自意識が強くて、人の心がわかる彼なら、きっと美咲をわかってくれるし、受け入れてくれると思う。だって、美咲の背中を押したのは、彼との別れの経験だったのだもの。どうか、彼女が普通の毎日を、いつか取り戻せますように。