雨の日曜日
橋本治さんのことを考えている。
「バカ」とは〈自分が社会の小さなひとコマで、社会の上に乗っかって生きているんだという「地動説」ではなく、自分の頭の中で社会が回っている「天動説」の中で生きていて、社会と切り離された「根拠のない自我」だけが勝手に膨らんでしまった人たち〉
自分をどこまで突き離し、客観視できるかが大事
「社会建設」という言葉が死語になり、自分が社会、世の中の担い手であるという考えがほとんど消えた80年代。
私は、今の日本社会のあり方に文句言ってるだけで、あなたを責めてるわけでもない。でもまるで自分の生き方を批判されたみたいに「なぜですか?」ってくるじゃん。世の中は自分の外側にあって、世の中が動けば、自分も動くことがあるし、動かないこともある。ズレやギャップがある。それが普通の考え方なの。でも、あなたは世の中と自分がシンクロしてるの。「世の中はそうだけど、自分は関係ないな」っていうより、「自分がこうなら世の中もこう」って考え。だから「世の中」がまるごと自分の頭の中に入っちゃうの。
自分が属してる塊の外に君はいていいんだよ。塊とのズレを感じながら、つかず離れず、斜に構えてていいんだよ。
なんか、深くて、ちゃんと理解できているかわからない。ただ、ここ数年意識してきた主体的であるということ、責任を持つということと、斜に構えることは、ずれてる気がする。
わたし、へんな矯正しちゃったかな?それとも、橋本さんと私は徹底的に違う塊に乗っかっちゃってるのかな?
もっと考えなくちゃな。そう思った。